同情心 渋沢栄一

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渋沢栄一

人は尊卑を通じて、同情心がなくてはならない。しからざれば人にして人でない。

同情心というのは、すなわちおもいやりの強い心である。例えば困窮の人を観ては、己の身に引き較べて、惻隠の心をおこすごときである。この心なくして、単に自己の利益のみを図り、他を顧みざるごとき、無情冷酷のふるまいは最も警めねばならないのである。

渋沢栄一訓言集

日本流資本主義の大家である渋沢栄一の思想は、現在過去問わず、西欧の資本主義とは一線を画する。

この思想から生まれた日本の資本主義は西欧の資本主義に取って代わられた。 弱肉強食が資本主義の掟なのだから、自然なことなのかも知れない。

しかし、それと同列になるかならないかは選択できたはずである。

今の経営者に、こうした惻隠の情を働かせることが出来る人物はどれだけいるだろう。
むしろ無い方が、効率や利益を考えると有利だ。
ただ、経済は人間が作り出した物で、人間を人間たらしめる物と価値を比べたら、どちらが尊いか分かる。

もし、部下の一部の生活を考えずに切り捨てることに躊躇しない経営者や幹部であれば内省した方が良いし、
そういう面を上司に見いだしたらそこを離れた方が良い。利用価値がいつまでも続くような人間はそうそういない。
もっとまともな場所で働く方が幸せだし、自分が弱者になった時に居場所が残る。
会社も、人も、「情け」が大切である。

三國志の董卓は腕力があり、恐怖によって一時は席巻したが長続きはしなかった。
「我が身」「我が社」のみを考えて居る企業や人間と、三國志の悪名高き董卓と違いなど無い。

本当に格好良い大人(社会人)というのは、余裕があって、人のことまで考える事の出来る人物ではないだろうか。
本当の「成功」や「利益」というのは、数字上の事ではないと思う。
愛情の通っていないお金や実力には、本当の価値は無いと思う。

2010/7/26に記した記事を投稿

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